先日、79歳の母が言いました。「最近動悸がするねん」
あ、心房細動やな
クリエモン
心配ない。老化やから
クリエモン
看護師の居る家、有る有るです(;^ω^)
なのに即日母は近くのかかりつけ医に行ったようで「先生が説明したいことが有るから来てって」と呼び出されました。診察室の机の上の心電図はAf(心房細動)でした。
さて、この心房細動って一体なんなんでしょう?そもそも病気でしょうか?
心房細動とは甲状腺機能亢進症や加齢に伴い起こる心臓の電気異常です。
国立循環器病研究センターより引用
細かく心臓が痙攣しているような状態ですが、それを全て脈と感じる訳では有りません。その中の幾つかだけを自覚する脈として感じます。
これ自体は主に加齢に伴うもので(高齢者の4人に1人はなっていきます)、心房細動って言われたら気を付けたい事が何点か有ります。
細かく痙攣している心臓は血の塊、血栓を作りやすい事です。
その血栓が血管に詰まる事で梗塞を起こします。
脳梗塞・心筋梗塞・肺梗塞・四肢の梗塞・・・。何処に血栓が運ばれて詰まるかで場所は分かりません。
その予防として内服(抗凝固剤)を開始すること。
もう1点有ります。
普段は細かく痙攣してても自覚が無いのに時々発作的に感じる頻脈の予防です。
脈が140/分以上が続いたまま長く置いておくと心臓に負担が掛かります。
突発性心房細動って呼ばれる状態です。そうならない為に抗不整脈薬も合わせて服用する必要が有ります。
正しく薬を飲んでいても頻脈(脈が速い。いわゆる動悸)が起きた場合、病院で点滴・電気ショック等で収まる事が有りますが、どうしても治まらない人は、カテーテルから電気異常を起こしてる部分を焼くアブレーションっという治療が必要になる人も居ます。
日本は平均寿命が伸びるばかりなので何時か自分もなるかも知れません。
心臓の病気?って思うと怖く感じるかも知れませんが加齢に伴う、良く有る事だと知っておいて欲しいです。
もしなったらちゃんと内服しましょう。
薬が嫌いな人も居ますが、もし梗塞を起こしてから後悔するかも知れません。
ただ、薬も万能では有りません。
抗凝固剤を飲むと出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりします。
毎月採血して適量の効果が出ているか調整も必要です。
抜歯や手術の前には中断する必要が出る場合も有ります。必ず処方した病院・医院に相談してください。
近医でなんでも相談出来る医院を見つけて置く事が1番大事かと思います。
参考になれば幸いです。