黒執事最新25巻 -透析の起源ー


 

枢 やな(とぼそ やな)さん作の黒執事の新刊が出た。これも有名なシリーズ。アニメにもミュージカルにもなっている。

今は昔、ビクトリア女王がおさめるイギリスに警察では扱えない裏の事件解決を取り仕切る一家が有った。ファントムハイブ伯爵家である。
何者かに両親を惨殺され奴隷市にかけられてる主人公シエルは悪魔を召喚してしまう。何者にも負けない力と引き換えに契約した悪魔セバスチャンと幾多の事件を解決していく。あくま(悪魔)で執事として影の様に寄り添いながら尋常ではない働きをするセバスチャン。

シリーズが長いだけに登場人物も多いのだが、人との触れあいを嫌うシエルの泣き所、許嫁のエリザベスが今回の事件に巻き込まれている。
今で言うコンサートを無料で興業し、占いと称して血液型を調べ、血液の研究をしている組織に本人(エリザベス)の意志で入り込んでいる為、無理に引き戻す訳にもいかず、その組織の目的を探り、壊滅させようとしているのが25巻のあらましで有る。




前巻で血液鑑定をしているのは分かっていた。輸血の研究をしているのだろう事も。しかし、今回読み進めればもっと進んでいた。輸血もままならない時代設定の中に人工透析を入れてきたのだ。この物語には悪魔・死神・ゾンビ等も出てくる。不老不死を研究している組織の影もある。しかし人工透析とは…。

腎臓の役割は、体内に溜まった不要な物質や余った水分を尿として排出し、血液を造り、骨を丈夫にする臓器で有る。
何らかの原因で腎不全になった場合、生命維持の為に人工透析が導入される。特殊な機械を使い血液を体外に取り出し、綺麗にして戻すのが人工透析で有る。
1913年世界初の人工腎臓が作られ1916年にはMcLeanが初の哺乳類からの抗凝固剤としてへパリン を分離させた。Haasはヘパリンを初めて動物実験に使用した。1923年に開発され、1926年にドイツのGiessenで初めて人体に使用された。
急性腎不全患者への適用で、何例か試みられたが、結果は生存者ゼロ。見かけの大きさにもかかわ らず、透析の効率は悪く、24時間の治療で2g未満の尿素しか除去できなかった。
1945年世界初の人工腎臓による生存者、ナチ政権下で占領されていたオランダで世界の学会から隔離されていた状況での偉業 達成だった

http://www.fresenius.co.jp/story/images/no04_care.pdf:血液透析療法の歴史フレゼニウスメディカルケアジャパン株式会社参照

ビクトリア女王(在位・1837年~1901年。)悪魔の居る世界に時代設定を問うのは野暮である。

ただ、医療従事者として、そういえば透析って何時から始まったのかと興味を持っただけで有る。
クリエモンが若い頃にはまだ外シャントの患者さんが多く居たからそんな昔ではないなと思ったので。

今回のラスト、意味深な写真の燃えカス、と侵入者?で終わる。もしかしてシエルは双子だったのか?今までそんな伏線は無かったが?と思わせる終わり方。次巻は今秋発売予定なのでとても気になる。

余談だが、作者のとぼそさんは最近Twitterを始めたらしい。色んな国の人から反応が有って嬉しいと作者近影に書かれて有った。
何時かTwitterで出会えるだろうか。


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